今日は2023年12月31日、大晦日です。
私は、税理士試験に合格して、仕業の世界に入ることができました。この税理士試験という試験は、短期集中で受かるような試験ではなく、私自身も毎年1科目ずつ、5年かけてようやく合格することができました。税理士専門学校のパンフレットに、最短3年で合格!と書かれていたので、3年ならなんとかなる!と思いスタートしましたが、結果は以下の状況。
1年目:財務諸表論(合格)、簿記論(不合格)
2年目:簿記論(合格)、消費税法(不合格)
3年目:消費税法(合格)、法人税法(不合格)
4年目:法人税法(合格)、国税徴収法(不合格)
5年目:国税徴収法(合格)
記念受験なんてかっこいいことを言っている年齢でもなかったので、毎年必死で授業と課題をこなしましたが、2科目同時合格なんて、夢のまた夢でした。この5科目の中でも、特に法人税は富士の樹海のような世界で、いったん入り込んでしまうとゴールは見えないし、引き返すに引き返せません。そんな霧の中で、法人税の先生に、合格している人はどうやって勉強してますか?と、少しモチベーションが上がった時に質問したところ・・・
「合格している人に共通しているのは、日々の課題を淡々とこなすこと。結果が良くても悪くても、一喜一憂しないで、結果を受け止めて次の課題に向かっている人が合格しています」
と教えてくれました。確かに、模試でよい点数を取っている人ほど、ポーカーフェースで授業でも自習室でも過ごしていると思い、自分なりに生み出した理論は
「歯磨きをするのと同じレベルに、勉強するというハードルを下げる」ことでした。
今日のような大晦日でも、気分が良いときも、気持ちが乗らないときも、歯磨きをしない日はないので、よしやろう!と机に向かうのではなく、日常の流れの中で、歯を磨く時間がなんとなく決まっているように、試験勉強の時間をくいこませました。電車に乗った時とか、子供を迎えに行くときとか、朝起きて子供が起きてくるまでの時間とか。
精神論とか全く苦手分野ですが、税理士試験を目指す人に、勉強の秘訣は?と聞かれたら、「歯磨きをするように勉強する」といつも答えています。
きっと、ダイエットも同じで、毎日の習慣にできればよいのですが、、あの行事が終わったら、ダイエット!と言い続け、先日子供に、母ちゃん、それ何回目の宣言?と言われてしまいました・・・
ダイエットは、自己満足の世界ですが、税理士になれると、色々な事業をされている会社の経営者の方にお会いでき、事業について、会計税務の分野でお手伝いできる仕事がたくさんあり、この歯磨き理論で勉強を続けてきてよかったと心から思います。ざわつく今日のような日も、歯磨きをするように理論の暗記をされている受験生に心からエールを送りたいです☆